
中学生のお子さんの成績はどんな感じでしょうか?
小学生の頃は、テスト前にちょっと勉強したらいい点を取って帰ってきたのに、中学生になってからの定期テストは、びっくりするくらい悪い。
勉強していたように思うのに…。
その後は部活が忙しく、思ったように勉強の時間が取れなくなって、さらに成績が下がった…。
塾にも行かせてるのに、どうして……?
もし、こんなふうに感じているなら、実際に親が関わって成績を上げた方法があるので、参考になるところは真似てみてはいかがでしょうか?
目次
中学生の勉強~親の関わり方~
子供より先に親が成績に関心を持ったきっかけ
実名は出せないため、実際に成績を上げた中学生の名前を、仮に「凛ちゃん」とします。凛ちゃんは私(このブログの管理人)の友人のお子さんです。
小学生の低学年中学年の頃は、テストでは常にいい点を取っていました。それが高学年になってくると、宿題のプリントでお母さんに質問してくることが増えてきていたそうです。
テストの点数も80点あるかないか…という科目もちらほら出てくるようになりました。それでも塾に行くとか、問題集をやるとか、そういったことは一切ありませんでした。
凛ちゃんの小学校は中学校で言うところの成績表がないところでしたので、はっきりと自分の成績がわかったのは、3学期に行われた定期テスト以外のテストででした。
110人中37番
これが凛ちゃんの小学6年生の時の順位です。
これを「いい」と思うか「悪い」と思うかは、人それぞれだと思います。凛ちゃんのお母さんは「普通」だと思ったそうです。
しかし冬休みに入ってからの個人懇談で「もっと勉強できると思ったのに…」と、いかにも諦め口調で担任に言われたんだそう。凛ちゃんも同席していたのにです。「個人懇談で泣かされるとは思わなかったわ…」と、お母さんから後で聞かされました。
(※泣いたのは凛ちゃんです)
先生の態度がショックだったんでしょうね。
他にもその個人懇談で「友だちと仲が悪い」とも言われたそうで。でもその「友だち」とはクラス一仲のいい子で、休みの日に遊びに行ったとき、少し言い争いになっただけだったそうです。子供同士は今でも仲のいい友だちです。
担任の先生と、うまくなじめなかったんだな、と私は思いました。それとも、中学生になるので発破をかけるために言ったのでしょうか?
(成績だけならそうかもしれませんが……)
個人懇談をきっかけに凛ちゃんのお母さんは思ったのだそうです。
「ある程度勉強ができないと、トラブルに巻き込まれたとき辛い思いをする可能性がある」…と。
成績を上げるために親がやったこと
個人懇談が冬休みに入ってすぐだったので、凛ちゃんのお母さんは問題集を買いに行きました。
塾に入れることは一切考えなかったんだそうです。自分が学生のとき、塾に入っていて辛い思いをしたからです。
学校で出る宿題のほか、塾でも宿題を出され、わからないところを教えてもらうというより、わからないことだらけだったそう。周りの子がわかっても自分はわからず、それでも「わからない」と手を上げて言うことができなかった。それが恥ずかしいことだと思ったから、と言っていました。
とにかく問題集を5教科2冊ずつ購入し、それを毎日のように宿題の後にさせるようになりました。
凛ちゃんは嫌がっていたそうですが、それでも無理やり横にくっついてみていたそうです。
そのうち、その状態に凛ちゃんも慣れてきて、お母さんが夕食を作っていても自分からやり始めたそう。
遊んでいいと言ってくれたから
今日の分が終わったら「好きなことをしていい」と言ってもらえたことで、ストレスを感じなくなったのでしょう。
この勉強を中学生になるまで続けました。中学校に入学した後すぐ、入学テストがあったからです。
中学校ではまだ何も教えてもらっていませんから、出題される問題は小学校に習ったもの。高学年のテストでは80点を切る科目もあったので、入学テストまでは5、6年生の問題集を繰り返しやっていました。
中学校の入学テストの結果は、195人中18番でした。
中学生の成績を上げる方法
中学生になると、ほぼ1ヶ月に1回の割合でテストがあります。
課題テスト、中間テスト、実力テスト、期末テスト、他、基礎学力テストというものが私の住んでいる地域の中学校では行われています。
テストがないのは12ヶ月中2ヶ月のみ。他の月は必ず1つは大きなテストがあります。
凛ちゃんはそのたびに問題集をやっていました。問題集は数が増え、1教科に対し5冊は用意していたそうです。
中間や期末といった学校の先生が出題する問題に関しては主に基礎の問題が載っている問題集を、実力テストや基礎学力テストなど、学校の先生以外の人が作成する問題に関しては応用や実践が主に載っている問題集をやっていました。
そしてその問題集、間違えたところはやり直す必要があるので、答えはテキストに書かず、家で用意した大学ノートに書いていました。問題集には間違えたところにチェックを入れておき、答えが合うまで問題を解いていました。
テストの日の休み時間は、問題集の持ち込みが不可だったので、授業で使うワークを見直していました。
親はどう関わっていたか
凛ちゃんのお母さんは、問題集を買い与えていました。凛ちゃんが自分で問題集を選んだわけではなく、お母さんが選んだ、ということです。
基礎問題集はその中学校が使っている出版社のものを買い、応用問題集は「受験研究社」が出版しているものを主に使っていました。
英語に関しては勉強することが始めてだったので、線が入っている英語用のノートを別に用意していました。
中間や期末テストは、今勉強している単元を取り出し、そのページを1つ1つノートに書いて渡していました。
こんな感じ ↓ ↓ ↓
1教科に5冊問題集があると、テストまでにある程度やっておかなければ50ページほどになる科目もあり、遅くともテストの1ヶ月前から取りかかっていました。もちろんまだ習っていないところもありますので、それは予習という形になりますね。
いつ何をどのくらいやったかを、カレンダーの裏に書いていました。
(※カレンダーは月の裏にメモがついているものを使っていました)
こんな感じ ↓ ↓ ↓
(※凛ちゃんのお母さんのカレンダーです)
勉強時間は1日1時間30分から2時間ほど。テスト範囲が発表されてからは1日3時間ほどでした。
(※テスト範囲は、テスト実施日の一週間前です)
18時には食事が終わるように準備しておいて、それから勉強に入ります。勉強場所はもっぱら居間でした。お母さんがお皿を洗っている横の食卓の机の上でやっていました。
宿題は家ではやらず、すべて学校でやっていました。休み時間や朝早めに登校して、先生が来るまでの時間です。やっているとよく遊んでいる友だちも、宿題や塾のプリントを一緒にやるようになりました。その子たちも凛ちゃんと同じくらいの成績か、少し上でした。
わからない問題も少しはありました。それは親に聞いてきたそうですが、親ですら頭を悩ませる問題は、学校の先生に聞きに行っていました。
成績はどうだったのか
凛ちゃんの成績が気になるところですね。
成績は、195人中いつも1桁台でした。最高位は1番。学校で一番難しいと言われている基礎学力テストも1桁台でした。
よく一緒に勉強していた友だちも、同じように1桁台だったり12、13番だったり。年中1位の子もいました。
通知表は5教科はオール5でした。この記事の一番上の画像がそれです。他の4教科(音楽、体育、技術家庭科、美術)で4が1つか2つあったので、9教科で7つは5でした。
まとめ
成績が●人中の1桁、と言っても、その学校全体のレベルもあるので、これが一概にいい成績だとは言えないとは思います。
それでも県の公立中学校で、500点満点中470点台をキープできると、悪い成績だとは言われないと思うんですね。
塾に行かず家庭教師をつけなくても、このくらいの点数が取れるのなら、参考にできる部分は少なからずあるかと思うので、真似てみようと思うところがあればいいかなと思います。