
卒業式、入学式、謝恩会、就職説明会など、スーツを着る機会が増える時期になりました。
春は結婚式も多い季節ですし、いざというときにブラックフォーマルも必要、スーツを着る可能性はゼロではないですね。
仕事柄スーツを着る方も多くいらっしゃいますが、普段着慣れていない方は、当日あわてなくてもいいように、1ヶ月前くらいには確認をしておきたいですね。
今回は突然必要になったスーツのウエストが合わないときの緊急対策や、購入し直す際の選び方などをご紹介します。
スーツのウエストが合わない!緊急対策は?
私の友人が経験したことですが、下の子を出産した半年後に、お宮参りに着用したスーツを上の子の入園式で着用しましたが、当日になりスカートのファスナーが閉まらなくなったことに焦ってしまい、無理やりファスナーを閉めたことがあったそうです。
当日は何とか乗り越えましたが、妊娠前の体重に戻ったから大丈夫と油断してしまい、産後の下半身太りに気づかなかったんだそう。
ウエスト周りは体重の変化に左右しやすいものなので、日頃の体型を知っていないと、使う直前になってパンツやスカートのウエストが合わない!ということになりかねませんね。
体型が大きく変化していない限り、多少のサイズ直しができるところがほとんどですが、スーツの需要が多いこの時期に依頼すると、数週間~1ヶ月ほど時間を要するところが多いです。
長い期間なのでギリギリになって気づいてしまったら、当日に間に合わない!という人もいらっしゃると思います。
手芸店に行くとウエストを広げるアジャスターも販売されていますが、時間に余裕があれば良いのですが、そういう状況とも限らないですよね。
入園式の反省を活かして、自宅にあるものを使ってウエストサイズを一時的に調整する方法をご紹介します。
・ホックの鍵じゃない方に幅広ゴムをつける
・ベルト芯に安全ピンを止める
・女性の方は補正下着を着る
・サスペンダーをする
・ウエストを1折りする
・太い糸でベルト通しを作りベルトを使う
・ダブルクリップで留める
ウエスト部分に縫い付けてあるホックを解いて位置をずらすことは、きつい場合も緩い場合も使える有効な手段です。
きつい場合は安全ピンやゴムなどでウエストを広げていく方法がありますが、チャックが完全に閉まらない場合がありますので、ジャケットで隠してチャックが見えないようにすることが重要です。
ウエストサイズが緩い場合は、固定してしまうという手段を取ります。
もっとも確実なのがサスペンダーを使うことですが、ご自宅にない場合は、黒とシルバーのダブルクリップで固定する方法もありますよ。
裾に余裕があるのでしたら、1折りするのは道具を使いませんから、簡単にできる対処法ですね。
スーツのスカートは、ベルト通しが付いていないものが多いのですが、即席でベルト通しを作りベルトを付けて固定するという方法もあります。
スーツのウエストのサイズ直しはできる?
使用する日まで時間に余裕があるとき、または今後も使用する予定がある場合は一度サイズ直しをすることをおすすめします。
パンツやスカートのお尻の縫い合わせ部分を裏返すと、左右に布が余っている箇所がありますね。
縫い合わせの部分を解いて伸ばしていく方法をとりますので、大きく体型が変わっていない限り、サイズ直しは可能です。
縫い合わせの幅はだいたい2~4cm程度と言われています。それ以上大きく直す場合は、直す箇所が広くなるため料金が割増になる可能性が高くなります。
また、ズボンのポケットの位置や足の太さなどシルエットそのものが不自然になることもありますので、大幅なサイズ変更はあまりおすすめはしません。
その際は買い替えた方がよいですが、多少のサイズ調整であるのでしたら、お直しする方法が安価で済みますので有効です。
スーツ専門店(青山、はるやま、AOKIなど)やセレクトショップ(ユナイテッドアローズなど)では購入した商品であるのでしたら、お直しサービスを受け付けているところがほとんどです。
メーカーによってサイズ直しができる幅や価格は異なりますので、購入時にあらかじめ確認しておくと安心ですね。
購入した場所がわからないものやノーブランドのものは、洋服のリフォーム店(ママのリフォーム、マジックミシンなど)に相談すると良いでしょう。
価格は、2000~5000円程度で、解く箇所が多くなるほど価格が高くなります。
あまりに高くなった場合は、次に紹介する買い換えの方法を取ることがおすすめです。
スーツのウエストサイズを失敗しない選び方は?
既製品で上下同じサイズのセットの方がお得ですが、体型によって上と下でサイズが異なると思います。
そのような方は、上下単品で別々に購入する方が失敗しないと言ってよいでしょう。
私も産後に下半身太りが起こって以来、上は9号、下は11号を目安にしています。
念のために前後のサイズも試着をして、どちらのサイズが合うのかをお店の人に確認してもらうようにしています。
というのも、上下を9号で合わせると、スカートはウエスト部分にシワができてしまったり、パンツは太ももが締め付けられてしまいますし、反対に11号で合わせると、上着が長すぎて野暮ったい感じになってしまう・・・
サイズが合わないものを着用すると、全体的に不恰好な形になってしまいます。
セットで買うよりもやや値が張ってしまいますが、見た目による印象が大事なので、上下別々に購入し、自分の体型に合わせることが大切です。
スーツ専門店によっては、オーダースーツをを取り扱っているところもありますので、時間と予算に余裕があるときは利用するのも賢い選択ですね。
上手に着こなせるとやっぱり気分も上がりますし、せっかくスーツを着てるのですから、好印象を与えるものにしたいですね。
スーツの上下は色や生地が異なっても大丈夫?
スーツは、もともと「一揃いの服」という意味があり、共布で作った上着とパンツやスカートの上下で1セットと言われています。
つまり、上下同じ素材で同じ色のものを使うということが原則で、上下のバランスを考えて一つのスーツが作られているということですので、上下別々の素材や色のものにすると、全体のバランスが悪くなってしまいます。
ズボンやスカートのほうが先にダメージを受けやすいもので、上着だけが残ってしまい、なんとか上着に合うものがないのか?と悩んでしまいますが、『下がダメになる=スーツの買い替えどき』と考えたほうがよさそうです。
それぞれ単品で買った場合は、購入されたスーツのお店で在庫がないか問い合わせてみて、同じものがあり買い足すことができるのでしたら良いのですが、ない場合は、上下ともに買い換えたほうがよいでしょう。
購入する際はあらかじめ下の部分を2着購入すると安心です。
女性の方は、同素材のパンツとスカートを1着ずつ揃えるという方法もありますね。
まとめ
購入したスーツを長く使いたいと思うのは私だけではないと思いますが、体型を日頃から意識しながら、あらかじめサイズを知っておくことが大切ですね。
普段着慣れている方は、ウエストサイズの変化に気付きやすいのですが、年に数回の行事しか着ないという方は、こまめに試着をして着れるかどうか?を確認しておくと良いですね。