
多くはご主人さん等のご実家で、年配の人の意見を聞きながら作業をされると思いますが、年配の人がいらっしゃらなくなってしまった場合、以前はどうやっていたっけ?と思いだせなくなる場合もありますね。
杵と臼でつく餅つきも、機械でつく餅つきも同じところは、もち米を洗って浸しておく時間と、その蒸し方です。
その辺をご紹介しますね。
目次
餅つき~もち米の洗い方
もち米をお米を洗うように洗ってはいませんか?
また、もち米を一切洗わないという人、いませんか?
もち米もある程度は洗ってから使われる方をおすすめします。
ただ、お米を洗うように「研ぐ」のはいけません。
もち米はお米を研ぐように洗えば、粒が壊れてしまいます。
とはいえ、全く研がないと糠臭くなるので、軽く研いで、頻繁に水を入れ替えます。
とくに1回目は一気に水を入れ、手で軽く混ぜた後、すぐに水を捨ててくださいね。
後は4~5回、すすぐ程度に洗います。
これで大丈夫ですので、水が透明になるまで研いだりはしないでくださいね。
餅つき~もち米の浸水時間は?
問題はこちらかもしれません。
もち米の浸水時間は、餅の美味しさを決めるとも言われています。
餅つき用のもち米は、「炊く」のではなく「蒸す」んです。
家庭用の餅つき機を使っても、炊いているのではなく蒸しています。
日ごろ食べているお米のうるち米は、たっぷりの水を米に吸わせながら炊きあげますが、同じようにもち米を炊くとべちゃべちゃになってしまいます。
べちゃべちゃになるのを避けるために、直接水に触れない「蒸す」という方法を取っています。
もち米をそのまま蒸すと、表面だけ糊化してしまい、水分が内部に浸透しません。
これをついてもおいしくないお餅ができることは、なんとなく理解できますよね。粒が残ってしまう可能性が大きくなります。
なので加熱前に、内部まで水分を浸透させるために、水に浸すという作業が必要です。
夏にもち米を浸す場合、浸水時間は短めです。
同じように、60度前後の温度の湯で浸す場合は、3~4時間程度でいいとも言われています。
夏には餅をついたことがないので、はっきりとは言えませんが。
※主人の実家に集まる人は、とてもお餅が大好きな人が多いのです。お正月用の鏡餅も必要なので年末につくのですが、35キロのもち米をついても我が家以外は、1月後半から2月前半の内に食べ終わってしまうそうです。なので2月にもう一度つかないか、という話になったのですが、あたたかくなってからはすぐにカビがはえてしまうので断念しました。
※杵と臼でつくので人手も必要になり、つく場合は一気にたくさんつきますので、冷凍庫に納まりきらないのです。
餅つきを年末にするのは、お正月用の鏡餅やお雑煮用のお餅が必要だからですよね。
とても寒い時期です。その時期は浸水時間を長くする必要があります。
6~8時間、12~14時間程度という人が多いようですが、我が家は40時間以上浸けています。
大量につくので、浸したもち米を置いておくのはガレージです。
とても寒いですので、もち米の内部までたっぷり水分を浸透させるには、1晩つけておくだけでは無理なんじゃないかと思いますね。
いつも餅つきをする日の2日前の午後にもち米を洗って浸けておきます。
餅つき~もち米の蒸し方は?
◆家庭用餅つき機の場合
もち米の蒸し方は、家庭用餅つき機の取扱説明書をお読みください。
もち米の量と必要な水が書かれています。
1回につけるもち米の量に対しての必要な水ですので、おおよそどのくらいと書くことはできませんので、ご了承ください。
◆鍋で蒸す場合
ご家庭のIHやガスコンロで蒸します。
もち米を布巾に乗せ、水(湯)に浸からないよう設置し、常に強火で蒸します。
しっかりお湯が沸いて、今すぐ蒸せる状態の鍋の上に置くようにしてくださいね。
杵と臼で餅つきをする場合は、ほとんどの場合、蒸し機もセットで使用します。
2、3段つまれたセイロを大きな鍋にたっぷりのお湯が入っている上に設置します。
鍋の下からどんどん火を入れ、常に強火でもち米を蒸します。
詳しくはこちらをご覧ください。
◆炊飯器を使う場合
もち米を炊飯器で炊いても大丈夫なのか、という質問を時々耳にしますが、私としてはやらないほうがいいのではないかと思っています。
「蒸す」から「炊く」になっていますから、上手くいかないのではないでしょうか?
もち米を炊く機能が付いたものもありますが、それでも「炊く」ので、蒸したときのように、むらなく均一に火を通すことは難しいのではないかと。
または無理やり水分を吸わすので、水分が多くなり、柔らかすぎる餅になる気もしますね。
餅つき~もち米の蒸し時間は?
◆家庭用餅つき機の場合
餅つき機の取扱説明書をお読みください。
たいてい30~40分ほどで、時間が近づいてきたら蓋をあけてもち米の固さを確認します。
もち米の固さは、米に芯が残っていない程度、赤飯程度の固さです。
◆鍋で蒸す場合
蒸し時間は餅つき機で蒸す時間とあまり変わりはありません。
30~40分したら、もち米の固さを確認してください。
もち米の固さは、米に芯が残っていない程度、赤飯程度の固さです。
おわりに
餅つきに必要なのは、浸水時間だけではありません。
とくに杵と臼を使ってつく場合は、蒸したもち米をいかに早くつきあげられるかにかかっています。
せっかくいい具合に蒸すことができても、つくときにゆっくりしているともち米が冷えてしまい、冷えたところだけ粒が残ってしまう場合があります。
子供につかせる場合は、ほとんどつき終わった後の、粒が全く残っていない状態でつかせてあげてください。
他、うまくいったら、その情報をノート等に控えておくべきです。
そうでなければ、毎年不安を抱えながら餅つきをする羽目になると思いますので。
そうでなくてもその年の温度や環境により、うまくつけたりつけなかったりしますので。
控えておく場合は、かかった時間や温度、天気なども書いておくのがおすすめですよ。